【コラム】夫婦の寝室。ベッドか布団か別室か

二人の寝具・寝室。ベストな選択は？

二人暮らしの寝室、どんな寝具を選べばお互いにぐっすりと眠り、
疲れがしっかりと取れた状態で一日をスタートできるのでしょうか。
お布団派か、ベッド派かについては、2013年に行われたアンケートによると、
2%の僅差でお布団派の方が多い結果でした。

夫婦の寝具、お布団か、ベッドか。
1台のベッドか、2台のベッドを並べるか…など
最終的には寝心地や部屋のスペースで「決まってしまう」ものですが、
夫婦の寝室事情について、「夫婦」と「睡眠」という切り口の面白い記事がありましたのでご紹介します。
妻と一緒に眠る男性は、頭が悪くなる!?
「夫婦別寝室」or「ダブルベッド」、正しい選択はどっち？
――「夫婦」と「睡眠」の関係を科学する

男性はパートナーと一緒に寝るとストレスが上がる？

この記事によると、ダブルベッド1台でカップルに睡眠をとってもらった結果、男性のストレス値が上がり、知力テストの結果がわるくなったということです。男性の感覚値では「良く眠れた・休めた」という回答が多かったのにもかかわらず、実際のところは深い睡眠が妨害され、「休まっていなかった」という結果だったのです。

一方の女性は、睡眠妨害されることなく、ストレス値も平常、知力テストノーマルな結果に。一人で眠るよりもパートナーと眠った方が「深く眠れた」と感じる人が多くなりました。

男女で差ができてしまいましたが、寝返り・いびき・夜中のトイレなどの物音など、同じ空間で睡眠をとることで、パートナーの眠りを阻害してしまうことになり、ストレスを増やしたり、知力低下を引き起こしてしまうことがわかりました。

睡眠の深さだけでは決められない、夫婦の「ふれあい時間」の重要性

よりよい睡眠を優先するために、別ベッド・別寝室にすることは必ずしも良い結果だけを生むわけではないようです。

夫婦が寝室で同じ時間を過ごすことで、コミュニケーションが生まれ、パートナーシップが良好に築かれるという調査結果もあるからです。

米国のブリガム・ヤング大学のジュリアンホルト-ランスタド助教授によると、夫婦間のスキンシップやコミュニケーションといったふれあいで、より多く恩恵を受けるのは男性で、
マッサージ・手をつなぐ・寄り添うといった性的ではないスキンシップによって、夫の”ストレスホルモンと血圧が低下することが分かったというのです。

同じ寝室で過ごすことで、夫婦の会話やふれあいの時間を保ちつつ、
別の寝具を使うことでお互いの睡眠を邪魔しない、
という組み合わせが睡眠の質と、パートナーシップ、健康全ての面で最良の組み合わせと言えそうです。

実際の夫婦は同室？別室？寝具は？

実際の夫婦・カップルではどうなっているかというと、

「別寝室」は、年代が上がるほど増加します。前出の調査では、20代では1割でしたが、30代で2割に倍増して、50代では3割となりました。
参照：http://diamond.jp/articles/-/4288

20～30代は8～9割が同寝室ですごし、5割がひとつの寝具で眠り、
40～50代の7割が同寝室、3割がひとつ寝具の寝具で眠っている。

年代が上になるほど、お互い個々の時間やペースを大切にする傾向にあるようです。
一般的には、「冷めた」と取られてしまう結果ですが、毎日の睡眠が健康と精神面・知能面に影響することを考えると、
実際には長いつきあいのなかで作られた、二人にとってのベストバランスなのかもしれませんね。

二人暮らしの寝室　2台並べてすっきり置けるベッド

【関連記事】
6畳の寝室・8畳の寝室。2台ベッドを並べて置ける？シミュレーションしてみました。すっきり置けるベッドの調査結果読めます。
特集記事を見に行く